【臨床実習生が知って損をしない知識】準備編

【臨床実習生が知って損をしない知識】準備編

 

今年もいよいよ年度末——。

セラピストを目指す学生諸君は、そろそろ進級可否の結果がでている頃ではないでしょうか?

本当にお疲れ様です。ほっと一息つきたいところでしょう。

確かに一息くらいならついてもいいでしょうが、特に特に最終学年を控えた学生は、早ければ4月早々から臨床実習が控えている以上、すぐに気を引き締めねばなりません。

最終学年でなくても、夏には検査・評価自習があり、それぞれ合否がある以上はおろそかにはできないでしょう。

 

とはいえ、何をどこから手を付ければいいか、わからないという学生さんは、ぜひこの記事を熟読していただきたいです。

元教員である私が、臨床実習の要点を説明していきたいと思います。

 

実習指導者への連絡での注意点

とにかく何を訊くか下準備を!

コミュニケーション1

実習前の事前連絡。

 

緊張しますよねぇ~。。。

デフォルトでテンパる寸前なんですから、何もなしでスラスラと質問が滑らかに出てくるはずがありません。

まずは何を訊くのかをリストアップしておきましょう。

私などは実習指導者取り次いでもらうためのセリフまで書き出していました。

書き出したら担当教員などに念のためチェックしてもらうといいでしょう。

 

連絡する時間帯は絶対厳守!!

過去に、学生が取り決めておいた時間に連絡しなかったため、カンカンになった指導者から学校に電凸されたこともあります。

そうなると、その実習初日からの学生のもてなしの空気の温度は急低下することうけあいです。

指導者の方でも学生から色々と訊かれる前提で一番いい時間をとってくれているのですから、遅すぎず早すぎずが鉄則なのです。

そもそも時間を守ること自体が社会で生きていく上でのイロハのイなのです。

 

実習初日って何を着て行けばいいの?

これも学生さんにとって判断に迷う事案でしょう。

私が勤務していた学校では、「初日はスーツ」と学生に申し伝えていましたが、私は内心で「いやいや実習ふぜいで大仰な」って思っていました。

しかし、「初日はスーツ着用が当たり前でしょ」って言う指導者、結構いるんですよね。

 

なので、学校からはこういう指導を受けているがスーツ着用でよいか、というふうに確認をとってみましょう。

すると結構な確率で、あまりハメを外さなければ普段着で構わない、というふうに答えてくれるでしょう。

それはあくまでも社交辞令で言ってくれているだけで、まに受けると痛い目に合うぞって耳打ちする教員までいるので困ったものです。

そんな学生を試すためにトラップを仕掛けるヒマと情熱が指導者にあるとは思えませんが。。。

普段着でいい、という指示にはそれとは別の事情があるんです。

 

それは施設で用意できる学生用のロッカーの数と容量の問題です。

 

スーツのようなかさばる服装は逆に迷惑をかけるかもしれないという側面があることも考えなければいけません。

 

担当症例が決まっているのかも確認すべし!

事前連絡で担当症例が決定している場合は、現病歴、既往歴とオペをしているのならその術式を訊きだしましょう。

できるだけ詳細に情報を集めておくことで、実習初日までにかなりの知識をゲットできるというアドバンテージを得ることができます。

ですが、個人情報に絡むことですし、なにより指導者にも無限に時間があるわけではありませんので、あまり根掘り葉掘り訊くのも避けるべきです。

もし担当症例が決まっていない場合でも、施設の特徴としてどのような疾患が傾向として多いのかを訊くのもいいでしょう。

 

施設への移動経路は身体で覚えよう!

よほどの遠隔地でない限りは、時間に余裕があるときに自宅から施設までの経路を必ずトレースしてください。

現在はスマホアプリで最短経路が一発ででてきますし、徒歩での道順もグーグルストリートを使えば、まるでリアルにそこにいるかのような臨場感で覚えることができますが、ここはアナログ方式で確認することをお勧めします。

実際に交通機関を使ってみて、想定しなかった問題点が見つかることがよくあるからです。

また、移動によってどのくらい疲労するかは、バーチャルではわからないですからね。

あと実際に施設に行った際に前もって指導者に挨拶しておきたいと思うのが人情というものです。

 

ですがそれはあまりオススメしません——

 

「会う」だけで先方の手をどうしてもわずらわせてしまうからです。

実際のエピソードですが、下見だけでなく菓子折りつきで指導者に挨拶に行った学生もいました。

 

──実はこれ、逆効果になる危険性があるんです。

 

実習始まる前から何のお目こぼしを期待してるんだよって感じですよね。

いろいろな憶測や誤解を生むくらいなら、その場はおとなしく立ち去り、指導者との初顔合わせは実習初日まで取っておいてください。

 

文献は教科書以外も必要?

最近のハンドブックなどのテキストをみていると、質量ともに充実していると思います。

ですが事前連絡で担当症例や疾患の傾向について訊きだせているのなら、学校の蔵書であるジャーナル系から疾患学や治療学などの知識をゲットするとよいでしょう。

いまはネットでバックナンバーをすぐに調べられますので、特集の内容から目星をつけていきましょう。

 

ただ、医療は日進月歩です。

 

あまり情報が古すぎても結局は知識として使えず、無駄骨になってしまう可能性もありますので、収集の際に取捨選択してください。

 

まとめ

以上、実習前の準備について書きました。

 

実習前から準備しなくちゃいけないの!?」と思ったあなた。

 

教員や先輩から実習の大変さは、少なくとも聞いたことはありますよね。

私も教員の頃、実習が始まってすぐの土曜日になると、実習に行った学生が獲物探し求めるゾンビのように、図書室を徘徊する光景をよく見ました。

今まで講義で使ってきたテキストや資料なんかでは、圧倒的に情報の質量ともに足りないんです。

実習が始まってあわてることのないように、(特に遠隔地の実習生は)抜かりなく準備しておくべきです。

 

また、「実習指導者に事前連絡するのが苦手で。。。」という方。

いやわかります。会ったこともない相手と顔も見えない電話で話さなければいけないという緊張。。。

 

コピーロボットがあれば、すかさず丸投げしたいところですよね。

 

ですがよく考えてください。

自分が晴れて理学療法士になった暁には、外部の関係者との電話なんて腐るほどしなくちゃいけないんです。

転院先への申し送り、協会での活動などなど。。。

しかも新人の頃なんて、ほとんどの相手は自分より目上なんです。

この事前連絡が近い将来の練習だと思い、勇気を出して連絡しましょう。

 

──私からひとつだけアドバイスしましょう。

電話相手の指導者に完璧な対応をしようとしない事。

舌をかんでしどろもどろになってもいい。

あとで思い返して顔から火が出るような愚問を相手に投げかけてしまってもいい。

 

そんなことで評価を落とす実習指導者なんて、ほとんどいません。

 

ですが等身大以上の自分を、第一印象として植えつけてしまうと後々しんどいですよ。

後日ボロが出て失望されるのがオチです。

とにかく学生らしく『やる気』『元気』『陽気』の三拍子で行くのがイチバン!!

 

全国の臨床実習生のみなさん、心から応援しています。

頑張ってください!!

 

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