熱中症を正しく乗り切ろう。

熱中症を正しく乗り切ろう。

水中毒1

水中毒2

水中毒3

水中毒4

最近テレビなどでよく聞く【水中毒】というワード。

マンガにすると笑い話ですが、本当に判断に迷う方はいらっしゃるんじゃないでしょうか?

まだまだ続く、この酷暑を乗り切るためには、ひとりひとりが情報に振り回されることなく立ち回る必要があります。

どうもメディアが発信している情報を聞いた私の周囲の方を見ていると、【熱中症】と【脱水症状】と【水中毒】がごっちゃになり、結局水を飲むべきかどうかが判らなくなっているんです。

ここではできるだけ正しい情報をここであげていきたいと思います。

 

水中毒とは?

手っ取り早くウィキペディアで調べてみると──

水中毒 water intoxication

過剰の水分摂取によって生じる中毒症状であり、具体的には低ナトリウム血症やけいれんを生じ、重症では死亡に至る。人間の腎臓が持つ最大の利尿速度は、毎分16mlであるため、これを超える速度で水分を摂取すると、体内の水分過剰で細胞が膨化し、希釈性低ナトリウム血症を引き起こす水中毒に陥る。

とあり、体内の水分とナトリウムとの極端なアンバランスな状態が引き起こすものと考えていいでしょう。

でも書かれている腎臓の利尿速度を超える水分のとり方って、具体的にどれくらいなのかがわかりにくいですよね。

というわけで、実際の死亡例を挙げてみると、水飲みコンテストで7リットルがぶ飲みとか、多いのになると14リットルというものもあります。

 

──完全に常軌を逸しています。

 

まあこれだけの水分を必要に迫られて摂取する状況なんてそうそうありませんので、心配することはないでしょう。

ただし、統合失調症などの一部の疾患の方は、強迫観念からくる大量摂取があるみたいです。

 

注意が必要なのは、スポーツや下痢・嘔吐で大量に水分とともにナトリウムが出てしまった直後の水分のとり方です。

ここでだたの水を大量に飲むと、水分=ナトリウムのバランスが崩れやすくなるようです。

特に子どもは水中毒になりやすいのですが、だからといって安易に飲み物に塩分を入れるのは安直です。

実際に盛岡の保育施設で小さじ1杯(5g)の食塩入り飲み物で1歳の子どもが死亡する事件があり、むしろこちらの方がやらかしてしまいそうな事案のような気がします。

といいたいところですが、こういう局面では経口補水液を与えるのが適切です。

経口補水液は作り方のレシピがたくさんネット上にありますので、ぜひググってみてくださいね。

 

万一意識がなかったり、下痢や嘔吐で身体が受け付けない場合は、グダグダと素人考えを巡らせるよりも先に近隣のクリニックを受診した方が確実です。

 

水分補給に適切な飲み物とは?

結論。水中毒を恐れるあまり脱水に陥るというバカバカしい結果を招くくらいなら、さっさと水分補給しましょう。

ではどんな飲み物がいいのか。

 

まず水ですが、大量に飲むのでなければ特に問題はなく、塩分は食事によって摂られている分で充分とのことです。

ただし屋外での作業が多く、大量に汗をかく人は塩飴などで補給することも必要かもしれません。

ただ、医師によっては日本人の食事はすでに塩分過多になっているので、あえて塩分は要らないという人もいます。

 

次にコーヒーやお茶などのカフェインを含んでいる飲み物。

よくカフェインの利尿作用によって脱水を早めてしまうといわれています。

が、それらの飲料の大部分は水でできており、カフェインが入っていたとしても摂取した以上の水分が出ていくことはないという調査結果が出ています(米国医学研究所調べ)。

どうしても気になる人は、カフェインが入っていない麦茶などはどうでしょうか。

アルコールは利尿作用があるだけではなく、さらに分解に水分を消費するため、まったくおススメできません。

 

スポーツドリンクは電解質を含んでいるのはいいんですが、糖分やカロリーが高めなものが多いのが玉にキズ。

スポーツドリンクや炭酸飲料は飲んだ瞬間は喉ごしがいいんですが、しばらくすると糖分で口渇感がかえって増すので個人的には避けたいところ。

ま、好みの問題かもしれませんが、どちらにしても血糖値が高めの方は注意してくださいね。

あと、温度にも気をつけて。キンキンに冷やしすぎて腹を下してしまい、余分に水分を失うなんてことがないように

 

脱水の『見える化』

自分ではしっかりと水分補給しているつもりでも、それが果たして充分なのかどうかは喉の渇き以外は自覚できる術はありません。

脱水症状が出たら摂取量が不足していることはハッキリするわけですが、それでは遅い。

しかし驚くほどカンタンに脱水度がわかる方法があるんです。

 

──それは『尿の色チェックです。

 

消防などの現場でも活用され、東京の江戸川区でも公共トイレに掲示されています。

方法は、自分の現在の尿の色が下のカラーチャートのどれに最も近いかを見て、書いてある通りに対処するだけです。

脱水症状チェック

私も普段からこまめに水を飲んでいたつもりで全く無症状でしたが、チャートの上から4番目の色になっていて愕然とし、急いで追加で水分を取ったことがあります。

上のチャートをプリントアウトして家のトイレに貼っておいてもいいですし、スマホに保存していつでも見られるようにしておけば、外出先でもチェックできて大変便利です。

 

熱中症予防 ≒ 水分補給

なぜ人は汗をかくのか──?

それは体温を下げるため、というのは知らない人はあまりいないでしょう。

そのために水分補給が必要なんです。

じゃあ水分が充分なら熱中症は心配ないか?

 

残念ながら、昨今の殺人的な酷暑では断言することはできません。

どれだけ汗をかいても、気温が体温を上回ってしかも多湿ときては、体温の下がりようがないからです。

つまり、熱中症(高体温状態)の防止と水分の補充はどちらも重要なことですが、このふたつを分けて考えた方がいいと私は思います。

水分を充分にとれていても屋外での活動が多い場合は、冷房が効いた屋内か、最低でも日陰で定期的に身体を冷やすべきです。

私がよくやる冷却法は、太い動脈が通っている部分を保冷剤で冷やします。具体的にはアゴのエラの下の首筋か、わきの下ですね。

 

まとめ

ここまでの要点をまとめましょう。

❶まずは脱水の予防を心がける

❷大量に汗をかく人は塩分補充も意識するが、神経質になりすぎない

❸糖分が多いドリンクはかえって口渇感を刺激するので注意する

❹尿の色で脱水の状態を把握する

❺発汗だけに頼らずに積極的に身体を冷やす行動をとる

ここまで読んでいただいてありがとうございました!

 

 

 

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