【日常エクサ】歩くだけヒップアップ

普段の行動で肉体改造
いつもの朝の風景──
いつもどおり私と妻は、同じ時刻に家を出て駅へ急ぎます。
その道中、妻は唐突に私に訊きました。
「歩いてるうちにヒップアップできる方法ってないの?」
そう、いつも彼女は私が理学療法士であることをいいことに、なにかと歩容の改善法や関節を痛めた時の対処法を訊いてきます。
ま、私が逆の立場なら、こんな便利な夫を利用しない手はありませんがね。
それに対して何気なく答えようとした時、天啓のように私の脳裏にある考えが閃きました。
これって妻だけじゃなくって、世の女性が欲しがっているものなんじゃないかと。
妻が欲しいのは特別に運動しなくても歩くだけでできるヒップアップの知識。
要するに極上の果実は食べたいけど、そのための汗はかきたくないという、かなり厚かましいもの。
でもそう考えている人って割と多いと思うんです。
そこで──。
自分の理学療法士としての知識が広く役立てればステキなので、当ブログでシリーズ化することにいたしました。
名付けて『日常エクサ』。
今後ともよろしくお願いします。
理学療法士が唱える、『歩くだけヒップアップ』
さあいよいよ本題です。
果たして歩くだけでヒップアップなんてできるんでしょうか?
まずヒップアップするためにカギとなる筋肉から紹介しましょう。
それは大殿筋です──。
宝の持ちぐされ『大殿筋』
さてこの大殿筋、いったいどこにあるのかというと──
けっこう乱暴な示し方ですが、大殿筋はおしり全体を占めている、非常にボリューミーな筋肉なんです。
パワーも非常に強力です。
あのバカでかい股関節を振り回すなんて朝めし前。
さらに走ったり階段を足早に上り下りする時に、体重の何倍もの力が片方の股関節にかかりますが、それを平然と受け止めて相殺してしまいます。
かなりすごいでしょ?
でもせっかくの大殿筋、私に言わせれば大半は『宝の持ちぐされ』状態で飼い殺しになっているのが現状なんです。
私は職業がら、どうしても人の動きを見てしまいます。
もちろん街中でも。
で、多くの人の歩き方をみていると、この大殿筋をほとんど使っていない。
使っていない筋肉はどうしても痩せてくる。
筋肉が痩せてくると、おしりのかたちが貧相になる(崩れてくる)。
あえてわかりやすい流れで表してみました。
ではどうすればいいのか、なんとなくわかりますよね。
大殿筋使う⇒筋肉つく⇒ヒップアップ!
こういうことです。
私が先に述べた、大殿筋を使っていない歩き方。
それは『ゾンビ歩き』です。
ネコ背ぎみで股関節のうごきもとぼしく、ズルズルと足を引きずっているような歩き方。
自分はそんな不気味な歩き方はしていない?
先ほど「大半」といいましたが、べつに大げさではありません。
『ゾンビ歩き』が無意識の癖になって、身体に染みついてしまっていますので、自覚されにくいんです。
そこで大殿筋を使うコツをお教えしましょう。
細かくいえば、この三点を心がければグッドです。
ひと言でいえば「律動的に活き活きと」歩くだけで大殿筋は息を吹き返します。
これをどれだけ短距離でも、歩くときには必ず意識してください。
歩き方をかえてみて腰が痛くなった場合
言われた通りにやったのに、ヒップアップどころか何だか腰がだる痛い──
その場合は大殿筋ではなく、その上の『腰』で股関節を振りまわしてしまっています。
長年使っていない筋肉は、いざ使おうとしてもどうすればいいのかわからないもの。
──すみません、私のシリです、オッサンので申し訳ない。
こんな感じで、親指で大殿筋を触りながら歩いてみましょう。
バッチリ使えていれば、後足の蹴りだしの時にキュッキュッと固くなるのを感じるはずです。
しばらくやっていると、どうすれば大殿筋が働くのか、アタマではなくて感覚でわかってきます。
そうなれば占めたものです。
感覚がわかれば、もう指で確認しなくても大殿筋の存在を意識できますからね。
まとめ
どうです、簡単でしょ?
もう一度端的にまとめると、
❶背筋を伸ばす
❷足をひきずらない
❸後足でしっかり蹴る
この三点だけ。
ちゃんと無意識でもできているか、周りの人にもチェックしてもらいましょう。
歩き方かえたら、おしりが筋肉痛みたいに痛いんですけど
それでいいんです。
筋肉痛は筋肉がつくための前段階ですから。
ただし、実際に形が変化したと感じるのは、少なくとも4週間と考えておいた方がいいでしょう。
余談ですが、私の経験を述べますと──
最初に大殿筋の変化を感じたのは、「便座に座った時におしりがつぶれ方が違う!」でしたねw
ヒップアップの成功、お祈りしています!!
-
前の記事
【提言】昨今のパワハラ定義の変化から見る、世間の指導者の運命について 2018.09.13
-
次の記事
【実習生必読】統合と解釈の書き方大全 2018.09.20
コメントを書く