【国試対策】全部覚えちゃダメ!?塾長が伝授するエコ記憶法

こんにちは、井上です。
現在、私は国試塾ネクストステージの塾長として教鞭をふるっておりますが、塾生達のまじめな態度と成長速度に、毎回舌を巻く思いです。
しかし──。
暗記ものでも彼らは律儀に取り組んでいるのですが、いささかまじめ過ぎるところがあり、私などにしてみれば、時間とエネルギーがもったいないと思うわけです。
そこで今回は、最小限の努力で最大限の結果を得ることができる、エコロジーな記憶法を伝授しようと思います。
エコ記憶法とは
要領をかます勇気も必要。

まず例として、Barthel Indexを上げてみましょう。
セラピストなら誰もが知っている、ADLを評価するこのスケールは、10の大項目と30の小項目で構成されています。
──あなたは、この30項目をすべて覚えようとしていませんか?
それは律儀を通り越して要領が悪いというものです。
正直に言えば、全項目の半分も覚えれば、充分試験で解答が可能です。
さらにカットオフ値も覚えておけば、現場で実用的に用いることも可能です。
イレギュラー(少数派)から覚えよう。

では何から覚えるか──。
ざっと見て、大半の大項目は、10/5/0点の3段階。
それ以外は移乗と移動の15/10/5/0点の4段階と、整容と入浴の5/0点の2段階です。
まずはこのイレギュラー(少数派)大項目から覚えていきましょう。
もっともグレード数が多い移乗と移動ですが、これに対しては、ざっと全体に目を通したら、以下にあげた、5点、10点の2つをしっかり覚えます。
【移乗】
10点:車椅子のブレーキやフットレストなどの管理も含め部分介助や声かけが必要。
5点:座ることはできるが、移動は全介助
【移動】
10点:要介助もしくは歩行器を用いれば45mの歩行可能
5点:車いすであれば45mの移動可能
以上を押さえておき、自立なら15点、5点の動作未満なら0点と判断します。
整容、入浴はもっと楽に覚えられます。
自立は5点、それ以外は0点笑!
大半を占める3段階の大項目(10点満点)については、真ん中の5点の文言を押さえれば、問題ありません。
まとめ

どうですか、エコ記憶法──。
私があげた、30の小項目中12を覚えれば、全体の採点が可能になるんです。
たったの4割覚えるだけで、です。
エコ記憶法で浮いた労力と時間を、他の勉強に割り当てることもできるので、かなりおすすめです。
このイレギュラー(少数派)から覚えるやりかたは、他の暗記ものでも応用が利きますので、ぜひ活用してください!!
記憶法について私が話している動画もありますので、合わせてごらんください。
ではまた!!
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