国家試験不合格を繰り返し、それでも心折れずに最後にライセンスを勝ち取った新人の現在

もう十年あまり前の、私が教員だった時代──。
その頃からすでに、理学療法士国家試験の合格率は下降の一途をたどっており、何回トライしても試験にパスできない、『国試浪人』の増加が問題視されていました。
現在の既卒者の合格率は、ここ5年間の平均を見ても、46.9%と、2人に1人も合格できていないのが現状です。
中には、不合格を繰り返すたびに気力が削がれていき、最終的には別の進路を選ぶ人もおられます。
その人たちの気持ちも考えずにいわせてもらえば、
──なんともったいない。
これまでに座学や実習で費やした、時間もカネも労力もすべてパーなわけですから。
しかしそんなな中にも、養成校在学よりも浪人時代の方がはるかに長く、10年近くの年月を費やすも不退転の決意で、ついに理学療法士の資格をかち得た1人の猛者と、私は知り合う機会を得ました。
彼は過去を振り返り、こう語ります。
「自分にはこの道しかないという一心で、あきらめずに挑み続けて、本当に良かった」──と。
と同時に、
「ここまで時間がかかったのは、自分への甘さにうち勝てなかった当然の結果です」
──とも激白します。
しかし勝てば官軍、ではないですが、合格してしまえば国によって理学療法士と認められ、浪人し続けてている間は、社会的になんの需要もない、ただの人なんです。
しかし、人とはそういう宙ぶらりんの状況にも、徐々に慣れてしまうようで。
ある国試浪人生にいつ頃からエンジンを始動するのかと訊いてみると──
「前年の知識の蓄積があるので、今年は冬くらいから着手しよっかなと思います」
──毒舌ふるってもよろしいですか?
そういう寝言を起きたまま述べているから、試験に落ちるんです!
知識の蓄積?
その『蓄積』とやらで、前回の試験ではどんな結果がもたらされたんですか!?
もはやゼロから始めるつもりでやらないと、
絶ッッッ対に、ムリです!!
前述の新人理学療法士が言っていた「自分への甘さ」とは、自らの怠惰を否定しきれていない、その不覚悟な態度に他なりません。
今こそその『甘え』と決別すべき時です。
「いつか必ず」と言っているうちは、決してその「いつか」は来ないんです。
明日からではなく、今日、一歩を踏み出すハラをくくりましょう。
私が塾長を務めている国試塾ネクストステージでは、8月31日と9月1日の2日間、集中講座をやっています。
これまでのルーチンにピリオドを打つためにも、覚悟を決めましょう!!
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