リハビリとロボット。

理学療法士の代わりに、ロボットが可動域訓練!?

先日、暇つぶしにネットをザッピングしていたところ、あるニュースが飛び込んできました。
なんでも、理学療法士に代わって患者の関節可動域訓練を行うロボットを、デンマークの会社が開発したとのこと。
コロナ感染症による理学療法士の濃厚接触を避けるため、中国武漢市の病院では2,000台を発注したようです。
これだけの情報だと、一体どんなスゴイロボットなんだろうと胸躍らせながらリンクをクリックしてみました。
うーん。。。
この写真だけでは何とも言えないですよ。でも──
結局左のおばちゃんがロボット装着しているのでは?
現行のCPMの方がコンパクトだけど、それとどう違うんだろう??
ずいぶんとお高そうだけど、いくらなんだろう?
『ロバート』ってひょっとしてロボットの名称?(ダサ)
自立して着脱しないのは、ロボットではないのでは?

最後のはほとんど悪口でした、すみません。謝罪のうえ撤回します。
私にいわせれば、ロボットと言うんなら、着脱も自立してくれた方が浪漫があるんだけどなあ──。
皆さんは気づいてないかもしれませんが、今なんて家の中ロボットだらけですよ。
レンジも洗濯機もお風呂の湯沸かし器も、パソコンにつながっているプリンターも、すべて機能特化しただけのロボットです。
──でも起動や稼働には人の手がいる。
くだんの可動域訓練ロボットも脱着や稼働に人の手による介入が必要なら、それはロボットというよりも、私個人的には家電と同じツールというくくりになってしまうんですよね〜。
筋力トレーニングでいうサイベックスみたいな。
いっそスターウォーズに出てくるC3POみたいなのが、かってに運動療法を始めてくれるなら、それはもうロボットと呼んでいいのかな、と思っていたんですが、実はあったんです。
このロボット、患者の動きの手本を見せてくれるだけでなく、励ましのことばや身振りで激励したりするそうです。
上のコメントの通り、私のようなむさいオッサン理学療法士は、このキュートなロボットに真っ先に跡形もなく駆逐されることでしょう。
リハビリ三職種のどれがロボット代替されやすいか?

さて、果たしてどの職種がもっとも早くロボット化が実現しそうか──?
誰もが気になるところだと思います。
あくまでも私見ですが、言語聴覚士がハードルが低いんじゃないでしょうか。
言語訓練は発音や失語の種別などの評価判定から、適切な訓練内容をみちびき出して、実際に患者におこなわせるのに、運動療法や徒手療法などと比べてもっともハードウェアに依存せずに実施できそうだからです。
ですからロボット化というよりAI化に近いかもしれませんね。
さいごに
自分の代わりに業務を完璧におこなうロボット──
浪漫はありますが、自分がお払い箱になるのではないかという切実な危惧もついて回るでしょう。
確かに大上段から仕事しているお気楽なセラピストなどは、いっそロボットい駆逐されてしまえばいいのに、と思うことはあります。
──確かに人間はロボットに負けるのかもしれません。
しかし私は危機をあまり感じないのです。
どちらかというとワクワク感の方が大きい。
どんな意表をついたロボットが開発されるんだろうって考えるだけで胸がときめいてきます。
あなたも、自分はセラピストとしての価値を?地味に磨きながら、リハロボットの完成を楽しめばいいのではないですか?
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