「先生」と、呼ばれるほどの療法士!?

5月ももう終わり、今年就職の新人さんは、そろそろ仕事に慣れてきた頃でしょうか。
さて、あなたの職場では、セラピスト同士をなんと呼んでいますか?
施設によっては「〇〇PT」とか「〇〇さん」など、まちまちでしょうが、いまだに根強いのは「〇〇先生」という呼称。
新人さんにしてみれば、最初の頃は自分が先生呼ばわりされるたびに、誇らしさと気恥ずかしさがないまぜになっているのでは?
実際には理学療法士の中には、
と、いい気にになる同業者への嫌悪感から、あまり呼ばれたくない人もいるようです。
他職種の方も療法士が先生と呼ばれることに対しては、人によってまちまちですね。
中にはこういう見当違いな意見もありますが──。
それ言うなら、弁護士先生を引き合いに出すだけで議論終了です。
要するに療法士以外の人が療法士が先生呼ばわりされることに嫌悪を感じている人は、周囲にキライな療法士がいるかいたかではないでしょうかねえ。
私はPTになって以来、なぜ療法士は先生と呼ばれるのか何度も考えましたが、これといった答えが見つかりませんでした。
3年前ほどに、私の疑問にベストアンサーを与えてくれたのは、意外にもドラマの主人公でした。
なぜ人はわれわれを先生と呼ぶんだろう?
人はね、何かをしてもらう相手に対して「先生」と言ってへりくだるんだ。教師には教えてもらう。医者には治してもらう。弁護士には助けてもらう。
ドラマ「リーガルハイ」より
確かに患者からしてみれば療法士は、患者の今後の人生の質を向上してくれるかもしれない一縷の望みなわけで。
では患者だけではなく、他職種までが療法士を先生呼ばわりするのでしょうか?
療法士を先生と呼ぶ理由
- 本気でリスペクトしている
- 特に深い意味はなく、そういうもんだと思っている
- たんに名前を覚えるのが面倒なだけ
- 今後の働きに期待している
まあ1はよっぽどの人物でない限りはありえないでしょうけどね。
他にも理由はあるかもしれませんが、私の考え方として、理由がなんであってもなくても、どちらでもいいです。
他人が私に対してどういった呼称を使うか、いちいち拒否も指図もするつもりはありません。
だって、職員同士や患者との会話で、いちいちそこに引っかかっていたら、効率が悪くて仕方ないじゃないですか。
でも患者さんが「先生」と呼ぶのに対して、結果で応えていかなければ、と常に思うようにしています。
あなたも先生という呼称の是非よりも、呼ばれる意味について考えた方がいいのではないでしょうか?
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