これからの高齢者はどう生きるべき?─②

これからの高齢者はどう生きるべき?─②

保険制度は全員3割の時代が来る?

 

現在、高齢者が恩恵を受けている社会サービスとして、医療保険と介護保険の二大制度があります。

現在、医療保険の自己負担割合は6〜69歳が基本3割、70~74歳が2割、75歳以降は1割(高額所得者は3割)となっており、介護保険では所得により1~3割に分かれています。

 

では自己負担割合以外のお金は誰が支払っているのか──

医療保険の場合は、ひとりひとりが加入している健康保険によって請求する組織は複数ありますが、最終的には医療保険も介護保険も国が出しています。

よくニュースで医療費が国の予算を圧迫しているとかなんとか言っていますが、どれくらいに膨らんでいるのか──

 

平成28年度の国民医療費は42.1兆円で、国民一人あたり33.2万円使っている計算になります(厚生労働省)。

実は平成2年の国民医療費は20.6兆円で、今の半分だったんです

平成2年って、団塊ジュニアの私にはそれほど前と気がしないので、自分で調べていてびっくりしました。

 

以上を踏まえて私は、1970以降に生まれた世代は、自分が高齢者になる頃には、医療保険も介護保険も基本全員3割になるくらいの心構えが必要だと言いたい(だいたいの方は覚悟されていると思いますがw)。

今でさえ原則75歳以上世代が加入する『後期高齢者医療給付分』から拠出されているのは14.1兆円(国民医療費全体の33.6%)にまで膨れ上がっており、すでに待ったなしの状態なんです。

さらに内閣府の予測では、2040年には15~64歳の現役世代が1,600万人減り、75歳以上が500万人増えるとされています。

65歳以上の人口はその年をピークに減少するといわれていますが、現役世代がそれを上回って減少するため、それ以降も高齢化率はさらに上がっていき、高齢世代を支える国力そのものが足りなくなるんじゃないでしょうか。

 

『治療』から『予防』への軸足転換

政府内では、毒舌を弄する事にかけては天下無双の、内閣副総理大臣であらせられる麻生太郎先生が、またまた期待を裏切らず言ってくれました。

 

正確に言えば、上記の発言をした先輩を賞賛しただけなんですが、案の定、「病気になった多くの人々を傷つける、心ない発言だ」と顔を真っ赤にして自称知識人が批判していますが、相変わらず人の話をまともに聴けない人たちです。

麻生さん(の先輩)はすべての病人を揶揄したわけではなくて、不摂生で病気になった人と注釈を入れているんですけどね。

おことわりしておきますが、私も先天的な疾患や障害をもって生まれてきた子供や、ぜひもなく病魔に襲われてしまった人に対しては手厚い治療を受けるべきだと思います。

 

しかし糖尿病や心筋梗塞などの生活習慣病に対しては、自らを毎日少しずつ律することによって防ぐことができます。

起こってからでは治療に高額な医療費がかかりますが、運動や食生活に対する配慮である程度は防げます。

これには前者に比べて月とスッポンくらいお金がかからずに済みます。

しかしこの「自らを律する」ことが、何かきっかけでもないとなかなかできないんですよねw。

 

『高齢化』から『少子化』対応へのシフトチェンジ

さて、昨今では高齢者が保育園建設を反対するといったニュースがよく取りざたされています。

ネットでは、

「自分さえ快適に暮らせればそれでいいのか?」

「自分たちが出て行け!!」

などといった意見が多くみられ、対立が激しくなっています。

まあ住民にも父兄にもそれぞれ言い分があるでしょうが、それは置きましょう。

ただ保育園などの育児施設の設置は、我が国の少子化対策のためには喫緊の課題 なわけですから、日本国民がもっとその緊急性を理解・共有した方がいいと思うんですけどね。

 

ともかく私は、これからは徐々に少子化対策が別の事情よりも優先される方向に向かっていくのではないかと考えるわけです。

端的に、少子化担当大臣というポストはありますが、高齢化担当大臣はありませんし。

少子化担当大臣のこれまでの実績についてはいろいろな意見があるでしょうが。

 

──しかし昔から言われているように「子は国の宝」ですよ。

将来的に生産や出産に関わる子供の問題の方が重要という発想がまっとうに感じるのは私だけでしょうか。

 

働かざる者、「生きる」べからずの社会へ

 

指令センター「こちら消防指令センターです。火事ですか、救急ですか?」

あなた「救急です!」

センター「どうしましたか?」

あなた「おじいちゃんが急に胸を押さえて倒れました、今は声をかけても返事しません!」

センター「おじいちゃんはどこかに勤務されていますか?」

あなた「はっ??」

センター「おじいちゃんはどこかに勤務されていますか?」

あなた「い、いえ、いまはどこにも勤めていません」

センター「では規定により救急車の手配はできません。いまから近くで救急外来がある病院を紹介しますので、ご家族でお連れください」

あなた「…………」

 

上のやり取りは、もちろん私が創作したフィクションです。

でも私が年をとった社会はこんな風になっていても不思議ではないと思うんです。

いまは119番通報すれば、誰にでも救急車がタダで来てくれます。

でもさらに若者と高齢者の人数が逆転し(すでに2015年の時点で14歳以下人口より75歳以上人口が上回っている)、今より深刻な人手不足となり、国家予算の使途も子ども中心となって、社会サービスが受けられる対象が、労働・納税している者に絞られるかもしれません。

生産活動をして納税し、国に寄与している者が国からの恩恵を受ける──。

それ以外のものは有料でしかサービスを受けることができない──。

それが世間の風潮のスタンダードになっているかもしれませんね。

 

隠居できないことはデメリットなのか?

無事に勤め上げて楽隠居するのを楽しみにしてたのに、どうしてくれるんだ!!

──と、怒りの声が聞こえてきそうですが、一日中なにもすることがなく、無為にボ────ッと過ごすことが、それほどすばらしいことですか?

私に言わせればダラダラと無為に暮らすくらいなら、毎日規則正しい生活をして身体を動かし、短期的でもいいので目標を持って暮らす方がま、個人の福祉にダイレクトにつながると思うんですがね。

まとめに働くことのメリットを以下に挙げました。

 

高齢者が働くことのメリット

働くための身体づくりを積極的に行うようになる。

認知症の予防になる。

廃用症候群の予防にもなる。

孤立を回避できる。

家庭の経済が楽になる。

国や自治体の税収が増える。

生きがいが発生する。

 

これからは人生百年。

そのほとんどを健康寿命を可能な限り長く、快適に過ごすには、働くことが最高の薬になると思います。

それがさらなる長寿につながればいいですね──。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう