日本の夏休みがなくなるかもしれない話

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、東京では一日で143人以上の感染者数が確認され(4月5日)、いよいよ非常事態宣言が現実的なものとなってきました。
私も職業柄、いつ自分が感染するか覚悟が出来ているつもりでしたが、先日職場で濃厚接触者の疑いの人が出た時には、恥ずかしながら自分がどうすべきか、シミュレーションすらできていませんでした。
今回のことを受けて、今後それぞれが感染した場合、どういう風に対処するか、家族であらためて話し合いできたのは非常に意義がありました。
家族会議がまだというあなたは、今のうちにすり合わせをやっておくことをお勧めします。
感染症による夏休みへの影響
さて、今年は感染症の拡大のために、特に大都市の学校では新学期の開始が5月の大型連休明けとなると自治体から発表されています。
約1ヶ月ぶん遅れた授業はどうなるんでしょう?
もちろんなかったことに、とはならないでしょうけど、少なくとも夏休みで取り戻すことになるでしょうね。
完全に夏休みが消滅することはないとは思いますが、少なくとも縮小する可能性は高いと思います。
夏休みの意味について

厳密にいうと明確な理由がありませんが、単に夏の暑さが勉強の効率を下げるからということであれば、公立学校にも教室にエアコンが完備された昨今の状況を考えると、夏休みを設ける意味がどこまであるのかな、と思ってしまいます。
また、昨今では学校や自治体によっては2学期を前倒しで始めていることをみても、今回の感染症を機会にだんだん夏休みが縮小傾向となってくるのではないでしょうか。
教員の負担

夏休みが縮小することによって、教員の負担はどうなるのでしょうか。
学校が夏休みの間、教員も学生と一緒に休んでいるわけではありません。
私は大人になってしばらくは教員もがっつりと休んでいると思っていましたが……。
授業がない間も、新学期の準備などの事務作業や研修会などでかなりハードなスケジュールのようです。
そういう意味では夏休みが完全になくなってしまうと、教員にとっては余裕を失ってしまいそうですが、一定の縮小なら、授業のスケジュールに余裕ができ、教員のストレスが逆に減ることになると思います。
学生の負担

いっぽう、夏休みが減少した場合の学生への影響はどうでしょうか。
気分的には非常に損をした気分にはなりますね。
授業のスケジュールに余裕ができるという意味では、教員と同じく負担減になってよさそうですね。
ただ、いいことづくめではありません。
いじめを受けていたり、学校に行くこと自体がストレスと感じている学生にとっては、夏休みという精神的避難期間が減るデメリットは無視できません。
いままでも夏休み明け前後の自殺増加がありましたので、今後も父兄や学校で取り組んでいくべき問題ですね。
結局、夏休みはどうなるのか?

まずは現実をふまえて申し上げます。
今年は夏休みの大半だけではなく、冬休みの短縮も覚悟してください。
今回の休校による遅れは、それくらいの埋め合わせがないと取り戻せないということです。
今年の夏休み期間の授業実施によって、今後の夏休みの在り方や活用の仕方がみえてくるでしょう。
結果、なくなりはしないでしょうが、元通りの期間にならないのではないかと思います。
当然、それによって発生する不利益に対しても対応が必要でしょうけどね。
まあ、悪いことばかりではないと思いますよ。
ではでは。
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